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ニッポン沈没を防ぐために 地方分権が必要な23の理由

◎今なぜ地方分権が必要なのか

 「このままでは日本は沈没する。地方分権で国の形を変えないといけない」─。橋下徹大阪府知事など、このような意見を述べる人が出てきた。そこまで過激でなくても今や、多くの人が「地方分権」「地域主権」を主張している。しかし、日本で今なぜ地方分権が必要なのか、という検討はまだ不十分だ。「地方分権とは国と自治体との権限争い」「道州制を進めることが地方分権」と、勘違いしている人も大勢いる。本書は、日本で分権が必要な理由を23項目に整理して解説した。

ニッポン沈没を防ぐために 地方分権が必要な23の理由

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[著者]
地方行財政調査会 神谷秀之

●発行:2009年7月17日
●A5判・138頁



 「なんで地方分権が必要なのか、教えてくれ」─。2008年末、知人からこう問われました。それは、国が定額給付金を打ち出し、その支給方法(所得制限)を自治体の裁量に委ねた際、麻生太郎首相が「地方分権だからいい」と発言した後のことでした。
 この質問に対して私なりに答えたのですが、どうも散漫な回答だったようで納得してもらえず、改めて「分かりやすい解説本はないのか」と質問されてしまいました。
 しかし、地方分権が必要な理由を網羅的に解説した本は、見当たりませんでした。地方分権を論じた本は、専門書を含めて、この「なぜ日本で地方分権が必要なのか」についての回答が全く不十分でした。「中央集権は時代遅れになっている」「東京一極集中は見直さなければならない」などという断片的で抽象的な理由はあるのですが、体系的・網羅的な解説とはなっていませんでした。
 地方分権については、こうした書籍はもちろん新聞やテレビ、週刊誌などでも断片的な情報しか流れていません。ですから、「地方分権とは国と自治体との権限争い」「道州制を進めることが地方分権」と勘違いしている人も大勢います。橋下徹大阪府知事をはじめ、「このままでは日本は沈没する。地方分権で国の形を変えないといけない」などと主張する人さえいますが、「なぜ地方分権で国の形をかえないと日本は沈没するのか」はよく分かりません。地方分権が必要な理由は、よく理解されていません。しかし、地方分権を進めるには、分権が必要な理由を広く市民の共通認識にする必要があります。
 そこで、中央省庁や自治体での取材経験を踏まえ、日本で分権が必要な理由を整理して執筆することにしました。
 日本で今なぜ分権が必要なのか、にテーマを絞って、分権の必要性を体系的・網羅的に解説した初めての本といえるでしょう。 (「はじめに」より)


 ────────────【目 次】──────────────── 

 【序章】大転換期、日本の進路は?
     ニッポン沈没を防ぐ自治・分権

 1. 官治・集権システムの制度疲労
  (1)官僚の失墜と機能不全─オカミ依存ではもう幸せになれない
  (2)官治・集権システムの弊害─国民を傍観者にし、地域活力を奪う
  (3)補助金の弊害─市民が望む事業を最優先できない
  (4)国・自治体「融合」の問題点─無責任で無駄な二重行政を生む
  (5)国の行政の構造欠陥─全国画一、省庁縦割り、時代錯誤
  (6)政官業「鉄の三角形」の病理─税金を浪費し続ける
  (7)借金800兆円の重荷─安全・安心ネットの崩壊

2. 地域化と国際化の進展
  (8)地域での政治・行政課題の増大─もはや国だけでは対応できない
  (9)現金給付からサービス提供へ─分権しないと安全網を確保できない
  (10)自治体の自立─「末端」行政機構から「最先端」政府へ
  (11)公共を担う市民─行政の肥大化を防ぐ
  (12)国際化対応に不可欠な分権─国は身軽にならなければならない
  (13)「内なる国際化」と分権─外国人住民の政策、主役は市町村
  (14)多元化する地球社会の担い手─「国際」から「民際」へ
  (15)国家の変容と補完原理の登場─上下に分解する国の政府機能

3. 問題だらけの国土構造
  (16)国土をゆがめる一極集中─日本の発展を阻害する
  (17)地方をぜい弱にする一極集中─地域が自力で困難を克服できない
  (18)東京をぜい弱にする一極集中─国全体が崩壊する危険
  (19)自助・共助をつぶす一極集中─市民力・地域力が崩壊する危険

4. 民主主義には自治が不可欠
  (20)民主主義の学校─地方自治が市民を育てる
  (21)市民の「品格」─賢い政府は賢民によってつくられる
  (22)オカミ依存からの脱却─「黄門様」待望にさよなら
  (23)社会の安全弁─失敗を全国に波及させない

 【終章】日本の次代を担うのは誰?
     官治・集権から自治・分権へ